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NECと日立、HDDも冷やすデスクトップPC向け水冷システムを開発
[issued: 2007.07.30]
NECパーソナルプロダクツの 松原清隆事業部長
日立の山田健勇事業部長
今回の水冷システムは、従来のCPU冷却以外に、静音化のため吸音材・防振材で包まれたハードディスク(HDD)の冷却も行う「マルチヒートソース冷却」を最大の特徴としている。またCPU水冷でも、熱交換フィンに使用している銅製マイクロチャネルの溝幅を従来の0.15mmから0.09mmにし、フィンの頂点から冷媒を流し込む「ダウンフロー方式」で冷却水の流路抵抗を小さくするなどして受熱効率を従来比約2倍に向上。その結果、2005年9月発売の水冷タイプデスクトップPC「VALUESTAR X」で30dB程度だった静音レベルを、25dB程度にまで抑えることに成功した。具体的には、新システムは3台で従来システム1台と同等の静音レベルであり、市販DVDレコーダーよりも静かになっているという。
開発分担については、水冷システムやCPUを冷却するCPU水冷ジャケットは日立が、PCに組み込んだ状態での静音化設計とHDD冷却は日立と NECで協力して行った。NECパーソナルプロダクツPC事業本部開発生産事業部の松原清隆事業部長は「今回の静音化は市販DVDレコーダーを基準にした。高いハードルだったが、PCの進化とコモディティ化が同時に進んでいる中で高い付加価値を生む技術だと考えた」と話す。NECは、新冷却システムにより価格に10%程度の上乗せが可能と見込んでいる。
日立コンシューマ事業グループソリューションビジネス事業部の山田健勇事業部長は「今回のシステムは第4世代にあたる。生産は1月に発表した HPのワークステーション向けの第3世代システムと同様にマレーシアの光学ドライブの工場で行っている」と語る。今後は、HDDだけでなくハイエンド GPUなどの冷却も視野に入れ、マルチヒートソース冷却技術の開発を進め、適用範囲の拡大を目指す。
NECと日立が共同開発したデスクトップPC向け水冷システム
HDD水冷システムの構造。フレームと吸音材によりHDDを静音化し、 中にたまる熱を水冷システムで冷やす。HDDジャケット1枚で2台のHDDを冷却できる
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