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Invention Machine社、より優れたアイデアを生み出すためのソフトを日本市場に投入

[issued: 2008.07.17]

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米Invention Machine社CEOのMark E. Atkins氏
米Invention Machine社CEOのMark E. Atkins氏

 米Invention Machine社CEOのMark E. Atkins氏に、同社のイノベーション支援ソリューション「Goldfire Innovator」と日本市場での戦略について聞いた。インタビューの内容は以下の通り。

 Invention Machine社は、1992年に創立された。当初は、ロシア(旧ソ連)で生まれたTRIZ(トゥリーズ、発明的問題解決理論のロシア語)理論を実践するためのソフトウエアの製品化が事業目的だった。2004年に、TRIZ手法の枠組みを超えて、製品開発のイノベーション全体を支える製品「Goldfire Innovator」を市場に出した。研究開発、要素技術開発、製品設計、品質管理、生産技術における技術問題の解決を支援する製品である。研究開発、製品開発、品質管理に携わるエンジニア、科学者、研究者が、より多くのより優れたアイデアを生み出し、製品化することを支援する。

 Goldfire Innovatorには、Innovator WorkbenchとResearcherという2つの主要なコンポーネントがある。これらは、シームレスに統合されている。Innovator Workbenchには、ソリューションマネージャ(Solution Manager)、根本原因分析(Root Cause Analysis)、機能モデリング(Function Modeling)、TRIZ(トゥリーズ)、価値工学(Value Engineering)、故障モード影響解析(Failure Mode and Effect Analysis)の6つのモジュールがある。

 Innovator Workbenchでは、各モジュールにより、顧客のアイデアを検査し、機能モデルに組みこんだ場合の問題や課題を理解できる。機能モデルは、製品に組みこまれる部品や各部品の機能の設定である。この機能モデルを機能するようにするための技術課題や、機能しなくしてしまう問題を、根本原因分析、TRIZ、価値工学、故障モード影響解析の各モジュールのすべてあるいはいくつかを使って評価する。これらの手法によって、解決すべきすべての問題や必要条件を理解することが可能となる。

 すべての問題を理解できたら、Researcherを呼び出す。Researcherは、特許取得済みの意味検索エンジン「セマンティックエンジン」から成る。この検索エンジンは、技術データに特化したもの。日本語の自然言語入力で「主語」、「動作」、「目的語」など品詞間の関連性を認識する意味検索を行える。250種類以上の文書ファイル形式に対応しており、PLMソフトウエアで管理している技術文書なども検索できるという。同検索エンジンは、社内にある企業の知識や個人の知識、深層(ディープ)ウェブ、ウェブ、社内文書(ローカルドキュメント)に加え、同社が提供する世界中の特許、科学効果、発明原理、システム進化パターンを検索して、問題解決に必要な情報を抽出してくる。

 これらの情報をInnovator Workbenchのソリューションマネージャがフィルタリングし、CADやCAEシステムに渡す機能モデルを作成するための最も良いコンセプトを抽出する。このソリューションマネージャには、コストや時間、材料など顧客が重要視する特有の基準をあらかじめ入れておく。その基準によって、Researcherで集めてきた多くのアイデアやコンセプトをフィルタリングし、最も良いコンセプト、2番目に良いコンセプト、3番目に良いコンセプトを抽出する。

 当社は、2007年の7月に日本法人インベンション・マシン・ジャパンを設立し、サイバネットシステムとパートナー契約を結んだ。その後、サイバネットの専任の営業担当者のトレーニングを行い、Goldfire Innovatorをローカライズした。今回私が日本を訪れたのは、日本市場で我々の製品を本格的に立ち上げる段階にきたからである。我々の製品により、日本のグローバル企業がより革新的になれるよう支援していく。

 日本での顧客企業に対する販売およびサポートは、サイバネットシステムが行う。インベンション・マシン・ジャパンは、日本の顧客に対するトレーニングやコンサルテーションを提供するとともに、日本以外のほかのアジア地域のリセラーに対しても、営業活動を支援している。

 今後の開発の方向性については、まず、必要に応じて必要な知識を活用しやすくするオンデマンド機能を追加していく。それに加え、さまざまなコンテンツプロバイダとのパートナーシップと、我々独自のデータベースの強化により、(検索対象となる)コンテンツを拡張する。例えば、今後のバージョンではIEEEのデータベースにアクセスできるようになる。さらに、より多くのインフラシステムと接続可能にしていく。例えば、知識(ナレッジ)を管理する米PTC社のWindchillや米Siemens PLM Software社のTeamcenter、SAPなどと接続できるようにしていく。
(聞き手:大村泰憲)

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